スタコラ:2025-03-03

終わらせることより、はじめる。

2025-03-03
白水

1分着手という、タイムマネジメントの方法があります。

これは、先送りを防ぐために、すごく有効な方法です。

やり方はとても簡単。

例えば、1日にやりたいことをリストにして、
順番にやっていきますよね。

でも、結局終わらずに、
翌日以降の持ち越し、先送りになりそうなときに

「1分着手」

として、とにかく1分でもいいので手をつけます。

1分でも手をつけたら、終わらなくても、
やったことにはなりますから、先送りはゼロになります。

こうすることで、1分といわなくても
手をつけていれば、だいたいの塩梅がわかります。

つまり、手をつけていれば
「あーこのタスクは、思ったより時間かかりそうだな」
とか
「これは、早めに質問しておいたほうがいいな」
ということが事前にわかるということです。

すこしだけ手をつけて、
すこしすすめていく、、、
というより

「毎日調査しているので、
だいたい、締め切り何日前ぐらいに、
時間をとってアクセルを踏めばいいのかがわかる」

って感覚です。

これには、とてもよい効果があります。

タスクを

「終わらせることより、はじめることのほうが重要」

という考えってとても大事だと思うのです。

わたしたちの頭の中は
「あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ」
って考えでいっぱいです。

でも、それはよーく観察してみると
「あれも、終わらせないといけない、
これもやってしまわないといけない」
という思いこみなんです。

そういう思い…
いや「思いこみ」が、たぶん、
わたしたちを焦らせ、意味なく
駆り立てている正体のように思えます。

そんなに、たくさんのタスクを
終わらせる必要があるのでしょうか?

恐らく、終わらせないといけない、
やらないといけないと
感じているだけなのかもしれません。

ならば「終わらせるべきだ、やるべきだ」
との思いこみを打破するためには、
どうしたらいいのでしょうか?

実は逆説的ですが、
本当にやるべきか、やらざるべきかは
「手をつけてみないとわからない」
はずなんです。

ならば、1分でもいいから手をつける。

つまり
「このタスクは終わらせる必要があるのか?」
を確かめるために、1分だけでいいから手をつけてみる、
という調査が必要ではないかとおもうのです。

わたしたちは、ToDoリストに、
たくさんの項目をあげるだけあげて、
そのほとんどが消化できずに、
次の日、そのまた次の日と、
延々と先送りを繰り返してしまいます。

その理由は、リストアップした項目を、
終わらせないといけないと
思いこんでいるからではないでしょうか。

ならば、逆にリストにしたのなら

「終わらせる候補」

ではなく

「終わらせるべきかどうか、わからない候補」

にしてしまって、とにかく
1分着手してみてはどうでしょうか。

やってみると

「あ、これは思ったより手強いな」
「手をつけてみたら、もう終わった」
「やってみたら、もう気が済んだのでもうやらない」

など、手をつける前と手をつけたあとで、
気持ちが変化しているのがわかるはずです。

たぶん、手をつけたあとにこそ、
自分の気持ちや考えが
「これは、本格的にやるべきことだ」
と確信を持てるはずです。

だから、リストアップしただけでは、
やるべきか優先順位などわかるはずもありません。

まずは、1分着手。

「終わらせることより、はじめる」です。

ぜひ試してみてください。

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