スタコラ:2019-04-01

節目の季節に

2019-04-01
高尾

この季節、学生は卒業・入学・進学、社会人は入社・転職・退職など様々な節目を迎える人が多いですが、やはりなんといっても先日のイチローの引退が私にとっては大きな出来事でした。
マリナーズの開幕戦が日本であることをはじめ、マスコミのイチローの去就に対する情報がこのところ多かったところで、一ファンであり一野球小僧であった私には「きてしまった」日でした。ニュース速報を夕方見て帰宅後、ラッキーなことにJCOMで記者会見をLIVEで見ることができ、思わず最初は正座してみてました。

そこで一番印象的だったのは、内容ももちろんですが、自分のある種引退試合的ゲームを終えたイチローが、いつも通りの受け答えを1時間超やっていたことです。
だいだい引退会見で1時間もあった会見ってあったかなぁと。生で見ことはないのではっきりとは言えませんが。なかなかできるものではないでしょうが、それもイチローだと言ってしまえば話は終わりますが。
また質問者の長い質問には「長い説明に悪いですが‥それはありません」とか、「それさっき言ったよね」とか歯に衣着せぬ思ったことを言うことにもイチローらしさを感じました。

一方、会見数日前に発売されたスポーツグラフィック「Number」ではイチローの大特集でした。そこには「引退なんて」的な言葉も綴られ、ちょっと複雑な思いにもなりました。
そこでのイチローの話を1つ。

自分ができると思った事は必ずできると限らないけど、自分ができないと思ってしまったら、それは絶対にかなわない。
周りができないと思う事はたくさんあるけど、それでも自分が頑張っていれば最後にできる事はたくさんある。
できないことがあると思うけど、自分の中で自分の可能性を決めないで欲しい。

(去年の12月自身が大会会長を務めるイチロー杯争奪学童軟式野球大会の閉会式で子供たちを前に言ったこと)

実はイチローはメジャーリーガーでありながら、少年野球の大会を運営しているんです(もちろんブレーンとともにですが)。
これも知らない人にとっては驚きではないでしょうか。
「常に野球のために時間を使う」というイチローはややもすると、独りよがりというか「自分ひとりがよりうまくなるために時間を最大限使う」と聞こえそうですが、子供たちのためにパワーをかけていると聞くと、またすごいなと。

さて、野球を愛し続けイチローがこれからどんな人生を歩むのか。

「明日もトレーニングしてると思いますよ」という言葉にどんだけ好きなん、と関西弁になって一人つぶやく私がいました。

イチロー会見

スタコラ一覧