2018-04-23
柿本
最近、「求人しても、人材が集まらない」とよく聞く。
今回は魚釣りを例にあげてこのことを考えてみたい。
私は釣りをする。
とはいっても、船に乗り込みでかい鯛を狙うわけではなく、堤防から釣りをするのだ。
糸の先に青いプラスチックのカゴをつけ、その中に小さなエビのような餌を詰めて海に落とす。
カゴの上にはエビに似せた針が5本くらいついていて、おびき寄せられた小魚(アジ)が間違って疑似餌を食べることで釣れるのだ。
とても簡単な仕掛けで、技術も忍耐も必要としないが、それでも釣れないときは、ある。
なぜなのか?
人材採用では次のように解釈できないだろうか。
この中で、とりわけ 3 について主張したい。
誰だって高い給料を提示してそれに見合ういい人材を採用したいものだ。
鯛が食べたい!本当にそうなら、船頭に船賃を払って沖に繰り出し、大物を狙うべきだろう。
しかし、いまあなたの会社に必要なのは本当に鯛なのか?
実は青いカゴで釣れる小アジでも、いいじゃないのか。
アジも料理の仕方によっては美味しくいただける。
それはひとえにシェフ(社長)の腕の見せ所でしょう?
例えは違うが、「出世魚」という言葉もある。
すべての魚が出世するわけではないが、人材の場合大きく化ける可能性は誰にでもある。
組織が即戦力を求める気持ちはわかるが、箸にも棒にもひっかからない人間を採用し、育て、立派な人間にすることこそ、素晴らしい社会貢献ではないだろうか。