2016-09-26
高尾
先日、平成の怪物
松坂大輔のマウンド姿を2軍で久々に見た。
ふっくらした体でまだ 2 回というのに 140 キロ前半しか出ず、変化球が多く解説者も「怪物と言われた時代の松坂をいつまでも我々もファンも求めてしまいますねぇ」と。まさにその通り。
横浜高校時代は常に甲子園を沸かせ、マー君との熱投、決勝戦でのノーヒットノーラン、プロでは初先発で 155 キロの速球とキレのある変化球で勝利し鮮烈なデビューを飾って以来、高卒史上初となる新人年からの 3 年連続最多勝を獲得、「リベンジ」や「プロでやれる自信から確信に変わりました」などのコメントもあり、平成のヒーローであり続けた感がありました。
またかねてから希望していたメジャーに、当時のレートで約 60 億円の独占交渉権を獲得したレッドソックスに入団。
初勝利から順調に白星を重ね、日本人初のワールドシリーズ勝利投手となり、2008 年には 18 勝を挙げた。
そんな松坂も今年 36 歳。
横浜高校時代からまさに「平成の怪物」と言われるにふさわしい実績を積み、いつもワクワクさせてもらっていた松坂の姿がいま、2 軍のマウンドにある。
松坂にはなんとか一軍にあがってほしいと思いながら、一流のスポーツ選手は引き際が難しいといつも感じる。
最高潮だった時代を本人も周りもずっと見続けたい思う(はず)。
だからこそ辞めるのはいつなのか。
スポーツ選手はカラダがあってこそ。
今年亡くなった千代の富士関の引退コメント「体力の限界。気力もなくなり引退することになりました」を思い出す。
一流選手の成果は素人の我々には想像できないレベルのことを維持して得られるもの。
それを行うだけでも凄いのに継続することの精神力たるや・・。
そう思って松坂を見ると、「もういいんじゃない」と思うもう一人に自分がいた。