スタコラ:2023-02-20

やりにくいことを、やる方法

2023-02-20
白水

「緊急でやるべきものではないけど、やらないといけないこと」
「時間がないわけではないけど、なかなか手をつけられない」
結局、毎回期限ギリギリになって慌ててなんとか終わらせる…。
こんな、悩みはないでしょうか?
いずれは、やるべきことなのですがなかなか手がつかないこと、ですね。
これ、実はちゃんとよい方法があります。
この文章を最後まで読んでいただくとスッキリとやり方がわかると思いますよ。

さて、こういう場合、たいていの人はよい計画を立てようと考えます。
でも、それではうまくいきません。
なぜなら「よい計画」を実行するのは「理想的な自分」だからです。
よい計画を実行するのが理想的な自分だったらうまくいきます。
でも、今までどおりの自分であればよい計画を、今までどおり実行するのでやっぱり、よい計画どおりすすみません。

考えたら、あたりまえですよね。うーん。
では、どうしたらいいのでしょうか?
結論からいうと「行動のはじめ、序盤、中盤、終盤でやり方を変える」とすると、とてもうまくいきます。
どうやるのか順番に説明しますね。

【行動のはじめ】
最初は、すでに習慣になっているものやルーチンになっている行動を「合図」としてつかうといいです。
例えば「食事が終わったあと…」「15:00のチャイムがなったら…」などです。
ここではすでに無意識的にやっている行動とくっつけてやりにくい行動をスタートさせます。
スタートさせるときがもっとも大変ですが「無意識的」というのがポイントです。
「合図があれば、とりあえず手をつける」というルールをつくっておくわけです。
これは「イフゼン(if-then)ルール」と呼ばれるもので、とても強力です。

【序盤】
序盤でいきなり、難しい考えこむことを配置すると「いきなりアノ難しいことをやらないとなぁ…」と瞬時に考えて行動が止まります。
なので、はじめたばかりのときは「まず、手順書を読む」「ひとまず1行だけ書く」のような「次の1手」だけに手をつけます。
やることをたくさん書き出すのはここでは、逆効果です。
ここは「次の1手」だけにしぼります。。

【中盤】
次の1手、次の1手とやっていくといつしか、やることに集中がおこります。
これは「作業興奮」といって作業に手をつけることで、それが刺激となって行動を起こしていく原因になることをいいます。
なんとなく経験的にわかりますよね。
やりはじめたら、だんだん気がノッてくるってやつです。
ふだんやらないところの掃除なんかそうですよね。やりはじめたら、あとは「ノリ」のちからを利用します。

【終盤】
行動を終わるときには「キリがいいところまで」「ここまで終わらせてから」と思うのですが、それは間違いなのです。
できれば、中途半端なところで終わらせておきます。
そうすると、次回からは途中のものを完成させたくてついつい手をつけたくなってきます。
これは「認知的不協和」という性質をつかったものです。
「未完成のものをみるとはやくきちんと完成させたくなる」という、わたしたちにもともとある力を利用します。
こうすれば、次回からは「ここからすぐに手をつけよう」と思いますよね。

このように「行動のはじめ、序盤、中盤、終盤でやり方を変える」と、やり方を変えればとてもうまくすすめることができます。
重要なのは「意識をかえて、しっかり取り組もう」「気持ちをいれかえて、行動しよう」などと、絶対に思わないことです。
このような精神論ではなく「やり方を知らなかっただけだな」「まだ、上手にやり方が身についてないな」と考えるようにします。
そうすると、ムダに自分を責める必要がなくなります。
自分を責めてしまえば、自分が「よい人」にならないといつまでも行動できないことになります。
いや。
よい人になるのはいいですがそんなにおおげさに考える必要はありません。
できるようになれば OK です。
ちゃんと、うまくやるやり方は世の中に、転がっています。
あとは、見つけて身につけるだけでうまくいきますよ。

はい、今回は以上です。
では、また次回!

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