2021-11-22
大隈昭子
「そうそう、2歳児ってそうよね」と、数人の保育者と話し合っている。
保育実践を熱く語る若い頃の自分の姿と自分の声で目を覚ました。
こんな体験は、はじめてだった。
保育士として働いていたのは、今から40数年も前のこと。
保育現場での実践は、そんなに長くなかったが、今になって鮮明な映像で甦ってきた。
なぜ、こんな夢をみたのだろうか。
夢から覚めてしまわないよう、しばらく布団のなかで大事に回想した。
なぜ今、こんな夢を見たのだろう。
不思議だった。
夢をみても、通常は目が覚めるとボンヤリとした記憶しか残らないのに、この日の夢だけは、一瞬の映像だけど、鮮明に残っている。
保育園の送迎バスの中に取り残されて、炎天下のなかで放置された保育園児のこと。この園児は、どんなに暑かったことだろう。
このところ、虐待によって、尊い命が失われることなど、子どもたちが犠牲になる事件が後を絶たない。
飲酒運転のトラック事故で、学校帰りの子どもたちが犠牲になったこともあった。
そんな悲しい事件や事故の報道を耳にするたびに、次代を担う子どもたちの尊い生命が、失われていることが無念でならない。
この子等ひとりひとりの夢と希望
が、大人の理不尽な行動によって、奪われてしまった現実社会に、怒りがこみあげてくる。
犠牲になってしまった子等には、多くの夢と希望が叶えられる将来が待っていたはずだったのに
と、胸が熱くなり、こみ上げてくるものがある。