スタコラ:2014-03-03

春の訪れを知らせるおひなまつり

2014-03-03
大隈昭子

各地でおひなまつりが盛大に開催されています。

先日、高速道路のサービスエリアで手にしたパンフレットには、春の訪れを知らせるひなまつり「ひなの国九州」と九州の11の市で二月から四月にかけて開催されているひなまつりが紹介されていました。
そこには、昨年訪れた筑後吉井のおひなさまや、10年以上前に母と一緒に訪れたことのある水郷柳川の柳川雛祭り(さげもんめぐり)や、 九州のひなまつりの発祥の地とされる日田市の天領日田おひなまつりが紹介されていました。

そういえば、私も初めて訪れたのが天領日田のおひなまつりでした。
古い商家や土蔵が多く残る日田・豆田町の一角、築220年のお屋敷の20畳の奥座敷には、貴重な「享保雛」をはじめ、歌舞伎の舞台などを表した物語性のある雛人形がずらりと並んだ様は、圧巻でした。
紹介されているおひなまつりで、まだ訪れたことのないひな祭りも8か所ありました。
大河ドラマの「篤姫」で話題となった島津家に嫁いだ将軍家の姫の気品漂う雛道具に出会う薩摩のひなまつりに行こうか? 
炭鉱の町が育んだ雛飾りのいいづか雛のまつりに行こうか?  それとも今年は、女性限定のおもてなし企画が満載だという人吉球磨のひなまつりも良い!

母が娘の誕生を祝い、健やかな成長を願って飾られる雛人形は、平安時代以前、宮中で魔除けや身のけがれを移す信仰の一つとして用いられていた「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」が起源だと言われています。
災いをはらうために紙で作った人形を川や海に流したという古い行事と、平安時代の「ひいな遊び」(ままごと遊び)がひとつに結びついたものが、ひなまつりの始まりと言われ、時が経ち布製の雛人形が主流となり、立雛から坐雛へ移行し、そして、雛飾りとして次第に華やかさを増していったといわれています。
古の人々によって何十年、何百年と大切に守られてきた雛人形が、お披露目されるのは、早春のこの時期だけ。 子の成長を願う親の想いは、いつの時代も変わらぬものだと嬉しくなります。
何かと「世知辛い」時代のなかでも「子どもたちを守り、すこやかに育てることのできる社会」への想いを強くします。

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筑後吉井おひなさまめぐり
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柳川雛祭り・さげもんめぐり
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天領日田おひなまつり
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薩摩のひなまつり(仙巌園)
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いいづか雛のまつり
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人吉球磨は、ひなまつり

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