2022-08-15
高尾
先日、運営リーダーとして「著者リンピック」を開催しました!
著者リンピックとは、出版オーディションイベントの名称で具体的には、来福された同文舘出版(東京)の編集長をはじめオブザーバーや運営スタッフの前で、練りに練り上げ磨き上げた企画書をもとに出版したいという方がプレゼンを行うイベントです。それはそれは緊張感のあるものとなります。
このプレゼンで編集長からOKが出れば企画書が編集会議のテーブルにあがり出版への道が開かれます。また惜しくも企画書はOKじゃないけど、ネタ的に良かったりすれば「企画書再提出」となり、こちらも企画書を再提出することで編集会議にあげてもらえます。
このイベントは2016年に「九州出版会議」という名称でスタートし、これまで10名を超える著者を輩出してきたもので、私もその一人です(^-^)/。
そしてこの運営スタッフは全員著者。こんなイベント全国でもまれだと思います。
何人かの編集者に聞いても、出版オーディションは東京をはじめ以前からあったそうですが、全員著者によるイベントは聞いたことがないと言われました。また出版コンサルタントも結構いらっしゃいますが、一人でやっている人が多いですので、我々のように一つの企画書を数人の著者でブラッシュアップする支援を行っているチームはないようです。
さらに我々がこだわる出版は「商業出版」。
出版っていくつもパターンがあり、商業出版は、出版社が本を書店に置くまでの費用を賄うので著者がお金をかけることは基本ありません。一方で自費出版は個人や組織が、企業出版は会社がそれぞれ出版する費用を負担します。ここが商業出版との違いです。
商業出版は、出版社が費用を賄うということなので誰でも本が出せるものではなく、出版社に「選ばれた人」しか出せないのです。
だからこそ企画書を出す大変さと本を出した時の喜びもまたひとしおなんです。
今回も企画書OKという方や企画書再提出の方に開かれた出版の道をどう辿っていくかは本人次第。これまでせっかく企画書が通ったのに脱稿(原稿を最後まで書き上げること)できなかった人も何人もいるそうです。
ちなみに一冊の本って何文字あるかわかりますか?
私が書いた本は章が5章あり各章が10項目。1項目が約2,000文字で・・・5章✕10項目✕2,000文字=10万文字です。10万文字って結構な文字数ですよね。なので、途中でいろいろあって give up という場合もあるということ。
私も一冊目は10か月かかりましたから💦。
という一見華やかに見える出版への道って実は険しく長い道のりなのです。
さて今回の著者リンピックも様々な方がチャレンジされました。内容はちょっとここでは言えませんが、運営スタッフとして参加した私にとってどれも刺激的なものばかり。何より自分の領域の狭さに気づかされ「へ~」とか「ほ~」とかうなりながらプレゼンを聞いては驚いたり、頷いたり。
日々新しい市場が生まれ変化していることに、「その業界知ってるよ~」と思っていたのに、自分がわかってると思ってた情報が大きく変わっていたり、その業界でなければ見えないものってあるんだなと。
そんな学びもあり新たな著者が生まれるこのイベントはこれからも続けていきます。
ここまで読んでいただいたあなた、是非著者リンピック、覗いてみませんか~?