スタコラ:2024-03-25

女性活躍と130万円の壁

2024-03-25
西平

 働く女性を悩ませる「130万円の壁」ってご存知ですか?
 家族の社会保険(健康保険と年金)の扶養内でいるためには、年収を130万円以内におさめて働く必要があります。
 子育て世代の女性が働こうとした時に悩む壁、それが「130万円の壁」です。
 ここにようやく見直しが入ってきたように思います。

 福岡県の最低賃金は、現在941円。令和元年から比べると100円も上昇しています。
 政府は全国平均1,000円まで押し上げる方針ですので、扶養内で働こうと思うと今後もどんどん働く時間が制限されていきます。
 かたや、人を採用したい企業側としては、少子化高齢化で労働力が不足しています。一人でも多く採用し、業務に就いて欲しいのに、「私これだけしか働けません…」と言われたらどうしようもありません。
 1996年頃までは専業主婦世帯数が共働き世帯数を上回っていました。しかし、その数は今や逆転し、共働き世帯数の方は専業主婦世帯数の2倍にもなります。一方、働く女性は増えているのに、非正規(パート等の短時間)で働く女性の数が多いという現状があります。

 今でこそ起業している私も、専業主婦からの再就職1歩目は、週に2日のパート勤務、時給695円からでした。
 家事・育児をこれまで通りに行うことが働くことの条件にはなっていましたが、子育ては自分の役目と思い込む女性、家族は自分が養うものだと思い込む男性、そんな時代だったかと思います。
 男女ともに働くことが当たり前になった今、一体何が必要なのでしょう。

 女性活躍をかなり前から進めているはずが、日本のジェンダーギャップ指数(経済、教育、健康、政治の分野に分けて男女格差を出したもの)は146か国中、125位と年々下がる一方です。世界の国の中で下から数えた方が早い!!
 それでも、教育と健康はトップクラスです。問題は政治と経済分野です。経済分野を上げていくには、女性の労働参加率をさらに上げ、男女の賃金格差を縮めていくことが必要になると思われます。

「130万円の壁」、金額が社会の変化に合っていないことは明白ですが、見えている部分を変えるのではなく、本質的な部分である採用や配置などの働き方に関わる部分、評価制度、組織風土、1人1人が持つ意識の部分(大黒柱バイアスや良妻賢母バイアス等の無意識の偏見)も同時進行だよね、と思うのです。

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