スタコラ:2021-06-07

「再定義」について

2021-06-07
下門

コロナ禍の中にも関わらずに、GW 後のハローワークへたまたま行ったところ、離職者であふれていた。
退職理由の多くは、人間関係、入社後のギャップ、賃金の不一致などの理由によるものだと、耳に入ってくる。

私は、この不安定な経済状況の中、転職はとてもじゃないができないという価値観であったが、実際のところは、年間の中で退職者が一番多い時期で、転職サイトの登録数も一番多い時期である。
コロナをきっかけに、やはり労働者の価値観が一気に変わり、みな自分のあるべき幸せを「転職」という形で求めている。そう、自分の人生に対して、「再定義」をしているのだ。

これまで、会社の為に、働けー!がんばれー!努力した先の将来は、いつか幸せなる!という願いのもと、必死に歯を食いしばって働いてきたが、終身雇用の崩壊の上、コロナショック。
気づけば、自分の財布の中身は寒い……。
そう 20 世紀的価値観の下で、社員をこき使ってきた会社からの退職者が多いのだ。
なのに、20 世紀的価値観のまま、あぐらをかいている経営者は、いつまで経っても、社員の悪口しか言わず、いつも欠員募集のたびに補充する、まるで「もぐら叩きゲームの採用」だ。

一方では、21 世紀的価値観を持つリーダーだと、労働人口減小の構図を理解し、多様性を認め、法律的な「雇用」を生み出すというより、「個を要す=個要」を行い、社員一人ひとりのキャリアの道すじを作っている。
そう、労働者も経営者も、コロナをきっかけに、労働者として、経営者として、新たな「再定義」が求められる。
その意義を、組織や会社の中で、リーダー自ら指揮を執り、働き甲斐のある「再定義」を従業員と一緒に見出せば、もぐら叩きのような苦しい採用や退職は無くなるはずだと思う。

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