2015-05-25
柿本
なんでも自動化の時代です。
今回は、私たちの働き方も時代に合わせて変わっていくのだろうな、という話です。
セルフレジというのがあります。スーパーや大型郊外店で、バーコードを読み取る機械が置いてあって、レジ係のかわりにお客様が商品の清算を自分でするのです。
かつて、スーパーには伝説のレジ打ち職人がいました。
それはバーコードも無かった時代。
片手で商品を取り、値札を確認、正確かつ高速にレジにその料金を入力。提示されたお金、チーンという音とともに差し出されるお釣り。
「うまい人」の、列はどんどんさばけていきます。
「えーっと、前畑(仮名)さん、この商品は今日、割引でしたっけ?」という、新米レジの割り込み要求にも、「あ、そう。それ50円割引。値札が間違ってる」と迅速に回答。
頼りになりますね!
そんな前畑さんの職場環境の第1の変化、それが「バーコードレジ」導入でした。
職人技もバーコードレジの登場でいつしか無用のものになったのでしょうか!?
いいえ!これしきで終わるようでは「伝説」とは言えないのです。
前畑さんは、「バーコードを、どの角度でかざすと機械は正確に読み取るか?」という「新しいノウハウ」を身につけ、いままで通りに大量にお客様の列をこなしていきます。
こうして彼女は、これまで通り、レジェンドの名をほしいままにしたのです。
そこに、登場した第2の環境変化、それが今回の「セルフレジ」です。
ああ~、やばい。やばいですよ、前畑さんっ!
もう人間、い・ら・な・い。
聞くところによるとなんでも、将来、ロボット(コンピュータ)が人間の仕事をいろいろと奪っていくそうじゃないですか。
レジの仕事も、取られちゃいますよ。
機械は24時間、文句言わず働きますからね。
伝説のレジ職人、前畑みつこ(あくまでも仮名)にいよいよ、お役御免のときが訪れるのでしょうか!?
そんなことはありません。
前述した通り、お客様のなかには機械に不慣れな人もいます。
また、不正防止のためにも、ヘルプ担当の係は必要でしょう。
そうです。
前畑さんは、お客様という究極の「新米レジ係」が、スムーズに清算ができるようなお手伝をすればいいのです。
バーコードの最適角度を熟知している前畑さんになら、できます!
どんな職場も、時代の要請に応える環境の変化は必須です。 私たちニンゲンは、ロボット化する世界の中で、それでも必要とされる技術とノウハウを常に探していかなければなりません。
まとめると、
前畑がんばれ!
前畑がんばれ!
(これが言いたかっただけかも…)