スタコラ:2020-04-27

テレワークの向こう側

2020-04-27
森本

初めて「オーバーシュート」と耳にした時は、サッカーかバスケットボールの用語だと思いました。
なぜ、都市封鎖が「ロックダウン」なのか、かろうじて「クラスター」は理解できるけど、「不要不急の外出」は何度聞いても脳内パニックを起こしそうになります。

助成金の名前にも使われている「テレワーク」は以前から耳馴染みのある言葉です。
一般的な意味でなら個人的には「リモートワーク」の方がしっくりくるのですが、まぁ、良しとしましょう。
今回の件で多くの職場でテレワークへの関心が高まっていることでしょう。働き方改革の波とも相まって、この騒動がいつ収まるのか不明の中、どの職場でも、検討すべき課題であることは間違いありません。

職種によってはテレワークでできないもの、馴染まないもの、そもそも成立しないものがあるのは当然の話。
今、求められているのは、大雑把に「テレワークで済まない」と一言で片付けるのではなく、「何が、どの部分がテレワークに置き換えることができるか」を考えることのように思います。
どの職場でも、従来からのやり方を見つめ直すことによって、本当に必要な業務が明らかにできる。その仕事の真の価値みたいなものにフォーカスした働き方を再構築できるのではないでしょうか。
これを考えるのは、経営者はもちろん、現場で働く全員や、もしかすると顧客側(サービスや商品の受益者側)にも課せられている時代かもしれません。

そうなると、単なる残業規制に終始しがちな「働き方改革」はもう意味がなくなりそうです。
そして巷間言われる「働かないオジさん」の居場所は今以上に無くなってしまうのでしょう。
だけど「働かない(と思われている)オジさん」は、そんなに焦る必要はありません。
「会議用のソフトのインストールもできない」とか「エクセルも扱えない」とか陰口を叩かれているかもしれませんが、そんなこと言う若い社員の多くは(年齢にはあまり関係ないケド)実は、仕事の本質なんか理解できていることの方が少ないように思います。
我慢して、なんかをインストールして貰って、ちょっとだけエクセルとかの開き方を覚えてしまえば、こっちのもんです。どんな仕事も小手先のやり方が変わっても、仕事の本質みたいなもの(良い商品を作る/満足いくサービスを提供する/顧客の問題を解決する)はそんなに変わるわけないからです。
テレワークが広まることで、逆に注目される可能性だってあるかも、です。

だけど、最低限のITスキルは身につけた方がいい。少なくとも、時代の変化への対応を敬遠するのはよくない。自分を見失わない程度の、環境への適応は求められます。
ダーウイン、曰く。
「強いモノが生き残ったのではない。
 賢いモノが生き残ったのでもない。
 変化できたモノだけが生き残ったのだ」

正確には「環境の変化に適応するように自らを変化させた種(=進化した種)だけが生き残った」ということなのでしょう。
多くの組織も今、コロナ禍に対応してどう変化するか(=どう進化するか)が大きな命題です。
そのお手伝いをビジネス総研株式会社はしています。ぜひ、ご相談ください。
(って、宣伝で終わってしまった…)

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