スタコラ:2012-09-17

爺・婆バカと子育て支援

2012-09-17
大隈昭子

9月の連休に、東京に住む息子夫婦が、2歳6か月の子どもを連れて、帰省した。
初孫との再会は、昨年の9月から、1年ぶり。とにかく無条件でかわいい。
およそ2か月前に、この日程が決まってからというもの、私たち爺婆夫婦は、庭木の剪定や草取り、大掃除と部屋の模様替えにと大忙しの日々を過ごした。
日頃は、なかなか会えない初孫との交流は、携帯の写メやスカイプのテレビ電話なので、直接会える日が待遠しく、果物が大好きだといえば「ぶどう狩りに連れて行こうか」、お魚が好きといえば「水族館が良いかな」など話題は、孫のことばかり・・・。

そんな自分の姿をふと振り返った時、まだ、孫が誕生する前のことを思い出した。
同窓会や、同世代の仲間たちが集まった時、必ず始まる「うちの孫は可愛いとよー」で始まる孫談義に、少々うんざりしたことがあった。(孫も可愛かろうけど、今はそんな話より大事なことがあろうもん)とさえ思ったのだ。
でも、実際に孫を目の前にすると、理屈抜きに『やっぱりうちの孫は可愛いなー』『天才じゃないの?』と、親ばかならぬ「爺・婆バカ」を演じている。

両親の精いっぱいの愛情を一身に受けて育つ初孫の姿を見ながら、(11月にはお兄ちゃんになる孫にたくましく育てよ!)と心から願っている。
そんな孫と息子夫婦の愛情いっぱいの子育ての姿を見ると、子育て支援の施策のために微力ながら取り組んでいる私の仕事の大切さを改めて考える機会となった。
そして、子どもたちの人権が守られる社会、子育てのネットワーク作りや保育制度の充実を、心から願わずにはいられない。

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