スタコラ:2019-07-15

報告は義務、連絡は確認が必要

2019-07-15
大隈信夫

職場のコミュニケーションの基本として、よく「報・連・相」が大事だといわれます。
ところで、「報告」と「連絡」の違いについてうまく説明がつきますか?
「報告」とは? 「連絡」とは? とあらためて聞かれるとどうでしょう?
これがなかなかうまく説明がつきません。
少し考えて見ましょう。

営業で訪問した結果を“先方の意向はこうこうでした”とか“来月5日には入金いただけます”とか上司に報告します。
介護施設でも、入居者の日々の状態については、報告事項です。
このように「報告」というのは、上司が求めている情報や必要な事項や、仕事のうえで欠かせない情報の共有に必要な事項をきちんと伝えること。言い換えると「報告」のポイントは、「方針」や「指示」「命令」が“前提”で義務だということです。
だから、上司から“あれどうなった?”と聞かれたら、それは「報告」していないことを意味しています。

では、「連絡」のポイントはどんなことでしょう?
「連絡」のポイントは“一方通行”だといわれます。
例えば、回覧文書や連絡ノートなどがこれにあたります。メールもそうですね。
だから、「連絡」には“確認”が必要だといわれます。
「連絡」ミスの多くは、この“確認”がきちんとできていないことで生じるといわれます。
この「連絡」ミスを防ぐために、「回覧文書」などにサインや判をつかせるなどがおこなわれますが、形式的な押印では意味がありません。
「連絡」で重要なことは、「連絡した事項」として伝えたい内容が、本当に、伝えたい人に伝わったか。ここが重要です。

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