2015-11-16
柿本
上から目線でものを言う人は、嫌われます。
それでは、下から目線でいけばいいのだろうか?
今回はそういう話です。
まず、人はどんな時に上から目線になるのか?
例えば、会議の時。
特定の話題について自分が明らかに全体を見渡せていて、他のメンバーより知識があったとします。
こんなとき、「あ、それは⚪️⚪️で解決できます」と発言したとします。
このほうが、話がはやい。
議事もスムーズに進行する。
このキーワードの意味さえ共有できれば、下々の者たちも、私と同じレベルの話ができるようになる。
よし、みんな俺について来い!
ああ、上から目線!
別の例。
商談で、お客様に企画の説明をするとき。業界の最新の流れと一般的な話題はWikipediaで情報収集した。
これくらいの話題、当然知ってますよ。
それを踏まえた上でこれからありがたい提案をしてあげるのでよく、お聞きなさい。
ああ、上から目線!
このようなことを続けていては、嫌われます。
嫌われたら信じてもらえません。
「私は、話の内容でその人を評価する」といつも言ってくれていた立派な社長も、ひとりの人間。
「何を言ったか、ではなく、誰が言ったか」フィルターは、少なからず誰にでもあるのではないでしょうか?
そこで、反省して徹底的に「下から目線」に転じたとします。
「最近の業界のこと教えてください」
「その言葉の意味、わかりません。詳しく教えていただけますか?」
上から目線よりは、よっぽどいい感じですね。
しかし、ずっと下から目線を続けていると、
「あいつはいつまでたっても、教えて教えて君だな」、
「あの人はウチの業界のこと、事前に勉強していないのかな?」となってしまいます。
ありゃりゃ、戦略が裏目に出てますよ。 ピンチ。
大切なのはバランス感覚。
はじめは下から目線で他者の意見に耳を傾け、分からないことは素直に質問する。
もちろん、勉強は欠かさない。
その上で、ここぞという場面では、勉強していた知識とこれまでの経験談を踏まえてやや強めに、断定的に提案をします。
なぜ、それが大切か、ちゃんと理由をつけて。
メンバーがわかる言葉で。
私はこれを「中から目線」と命名します!
上でも下でもない、その中間!中庸の精神!
これで、明日からの会議もよりスムーズに行けるはずです!
よし、我ながらいいこと言った!
これはあらゆるシーンに適用できるぞ!
みんな、今日から私が発見したこの、ありがたい「中から目線」に従いなさい!
(ああ〜自爆。人間って…むずかしいな…)