2019-10-28
柿本
先日、尊敬する人生の先輩から飯を(また)おごってもらった。いやー、先輩って、ありがたい存在だなぁ…。
それはさておき、先輩は休みのとき、テレビをみるのが好きだという。最近買った、「キーワードで自動録画してくれるビデオ機」を駆使して、好きな番組をとりためてみているらしい。
どんなジャンルがお好きですか?と、尋ねると、お笑い番組、とりわけ、明石家さんまさんのものがお気に入りだという。
さんま、と言えば、お笑い界のBIG3であり、おしゃべり怪獣であり、ブラックデビルであり、ヤングオーオーの司会者だ(古っ)。
わたしはどちらかと言うと、タモリのゆるい深夜テレビや、たけしが奇抜な格好をしてドライアイス?の煙をスタジオ中にまき散らすのをみるのが好きで、それほど、さんまはみていなかった。
しかし、改めて考えてみると、いまさらながら、さんまのトーク力は、凄い。
テーマを与えて、若手芸能人に自分の体験を語らせ、それに相槌をうちながら話をどんどん膨らませていく。
テーマが「とんでもない失敗談」だったとしても、さんまの的確なツッコミで、話している正にそのとき、リアルタイムでそれは過去のオモロい話に昇華されていく。
もし、こんな人が上司にいたら、その会社はどんどん成長するだろう。
なにせ、さんまは、部下の話を聞いて、それを本人も気づいてなかった笑いに変える能力を持っているのだ。他者から何かを引き出す力が半端ない。これは仕事に関しても通用するに違いないと思うからだ。
実はだれでも、自分の話を聞いてもらいたい。でも、自分の話なんてつまらないし、笑えないし、失敗ばかりだし、暗くなるし…。
それでも、聞いてもらいたいものなのだ。だって、それは認めてもらうことだから。
どんなことでも、認めてくれる、そんな上司になりたいものだ。
もっとも、なにせテレビ番組である。巧妙な編集作業のおかげで、われわれが思う、オモロい、人を傷つけない、理想的なさんま像を視聴者は見せられているのかもしれない。それでもコミュニケーションのお手本として、さんまの番組はとても勉強になると思う。
飲ミ二ケーションも少なくなった時代である。ときには、コーヒータイムでもいいから、会社のみんなを集めて、仕事以外のテーマで話し合ってみてはどうだろうか?
一人でさんまの役割をするのは大変だろうから、「盛り上げ役」、「雰囲気がまずくなったら話題を変える役」などと役割分担して。そこは、チームプレイで。
笑いのある会社は、のびのびと成長していける。そう信じている。