2021-03-15
新開
引出しから、40年以上前の高校の学校新聞が出てきた。
懐かしいと思いながら、読んでみると結構面白い。新聞部の人たち頑張ってたんだな~、それなのに当時はきっと読んでいなかっただろうな~。などど、感慨深く…。
「たいした事ではないけれど…」という見出しで<スリッパ>についての記事があった。
『我が校は、上履きにスリッパを使用しているが、実はこのスリッパ、不思議なことがある。
それは、男子は学年別で色分けされているのに、女子は全学年同じ色であるということだ。
男子も女子も学年別に色分けされているのが普通ではないだろうか?
これは、一説によると、我が校は昔、農業高校であったため、男子が多かった。そのため、男子のみが色分けされたというもの。
しかし、この説には多くの問題がある。
それは、農業学校であった明治後期から昭和初期にかけて、色分けスリッパなどあるはずはないということなどである。
たいした事ではないけれど、あなたも、考えてみてはどうだろうか。』
そういえば、女子は全学年ピンクのゴムの付いたスリッパだったような…。
こんな感じで、気づかないうちにジェンダーバイアス(女らしさ・男らしさに対する固定的偏見)をすりこまれてきたのだろう。
この40年で、ずいぶん世の中は変わったはずなのに、「女性は話が長い」などと言ってしまい職を追われた人もいる。時の流れに鈍感だと大変である。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)というテーマでの研修が流行っているらしい。自分の無意識の偏見を知ることは大事かもしれない。