2012-05-28
大隈昭子
社労士を開業して1年が経過した。
この1年で取組んだ仕事に、助成金サポート業務がある。
はじめて取組んだものに、子育てと仕事の両立支援を目的とした助成金がある。
この助成金に魅力を感じるのは、私自身が2人の子育てをしながら、仕事を続けてきたいろんな経験と思いがある。
長男は、無認可保育所で6か月間、次男は産休明け期から3か月になるまでの一月間の保育を友人にお願いしたことなど、認可保育園への入園までの時期を含めて、実に多くの人に支えられて仕事を続けることができた。
30年以上も前、その時代は、育児休業法も無く、保育所の保育時間も限られていた。
現在は整備されている延長保育や休日保育や病児保育などの制度はなかった。
親兄弟や同僚はもちろん、保育所の父母会の方にもお願いして、夜間や休日の二重保育でしのいで来たものだ。
当時は、男女雇用機会均等法が施行(S47)されており、「働く女性の権利」を擁護する主張がある一方で、「保育所に子どもを預けて働くことは、親の育児放棄だ」「女性は家庭に帰れ」との風潮が色濃く残っていた時代。多くの女性が、職場や家庭で働くことと、子育ての両立のはざまで悩んでいた時代でもある。
今、政府がすすめる「ワークライフバランス」や「仕事と子育ての両立支援」は、30年の月日を経て、当時“仕事と子育ての両立”を願うお母様方の思いが実を結ぼうとしていることを実感する。
厚生労働省の発行するパンフに、“男女ともに、仕事と家庭の両立ができる働き方の実現を目指し” とか、“固定的な男女の役割分担意識をなくす” などの言葉が並んでいるのを目にすると世の中の変化を感じるとともに、働く女性のパワーを実感する。
社労士デビューの日の研修会で学んだ “仕事と子育ての両立を支援する”「中小企業両立支援助成金」であったのは、偶然の出会いとは思えない。
この助成金の魅力は、
①中小企業者の働きやすい環境づくりへの支援、
②子育て真っ最中の男女労働者への強力な味方、との説明に、これこそ私の求める仕事であるとの思いを強くし、この助成金サポート業務にやりがいを感じて取組んでいる。
助成金サポート業務をすすめる中で、各事業所で説明会を開いている。
子育て真っ最中の方たちへ、事業者の制度拡充のための努力を紹介しながら、制度を利用し、子育ても仕事も頑張って欲しいと伝えている。