2017-05-01
新開
近頃、「アンガーマネジメントはできますか?」と、尋ねられることがよくあります。
怒りのコントロールはできますか?ということではなく、アンガーマネジメントセミナーの講師はできますか?ということを尋ねられるのです。
そこで、アンガーマネジメントを学んでみました。
怒りをコントロールできなくて、怒ることに時間を費やしてしまい、本当はしたかった事が出来なかったということはないでしょうか。
そろそろ夕食という時間に母親から叱られた子どもが、怒りにまかせて「もうご飯は食べない!」と、言ってしまいました。
今日は、自分の好きなハンバーグだったのに、残念です。
部屋にこもって、怒りと悔しさと無念さと悲しさとが入り混じったような、そんな気分を味わうことになるわけです。
時間の経過とともに、なんであんなこと言ったのだろうと後悔する気持ちが湧いてくるかもしれません。
アンガーマネジメントでは、アンガーは「怒り」、マネジメントを「後悔しないこと」と定義しています。
アンガーマネジメントを学んで、怒りによる後悔をしないようになろうということです。
「もうご飯は食べない!」と、言ってしまった子どもは、本当はご飯を食べたいのですから、方向性がずいぶん違っていたことになります。
それに、そこまで、怒ることでもなかったかもしれませんし…。
職場での人間関係に関して、「あの時、ちゃんと言っておけばよかった」とか、「あの時、あそこまで言わなければこんな気持ちにはならなかったかも…」という言葉を聞くことがあります。
どちらも後悔している発言です。
私達は、怒りを感じた時に、感じた事を相手に伝える必要があるのに言わないということや、そこまで怒る必要もないのに怒りをぶつけたりする場合があるのだと思います。
松たか子主演のカルテット
というドラマで、から揚げにレモンをかけられるのが嫌という些細なことで、夫婦関係がおかしくなっていくという場面がありました。
レモンをかけられるのが嫌なら、「レモン苦手」と言えばいいのにということですが、それが言えないこともあるのでしょう。
ある人は、レモンかける前に「いいかな?」と声をかけるのが普通と思うのかもしれません。
ドラマでは、些細な怒りを溜め込んだ夫が蒸発(行方不明)してしまうのです。
小さな怒りも、溜め込むと大きなことになる可能性を秘めているようです。
そのようなことにならないように、怒りについて学んでみるのも良いかもしれません。