2016-11-21
大隈昭子
子どもは、絵本が大好き。絵本を読んであげると、子どもたちは、そーっと集まって来るのです。
子どもたちとすぐに仲良くなれるので、私も絵本が大好きです。
息子たちがまだ幼かった頃、読み聞かせた沢山の絵本があります。
この沢山の絵本を活用して定年後には自宅で「子ども文庫」を開きたいなと思っていました。
でも、その夢はまだ実現していません。
子どもが生まれて初めて出会った絵本は、いないいないばあ(松谷みよ子/文・瀬川康男/え:童心社)だったと思います。
保育園の保育士をしていた頃、まだ言葉も出ない赤ちゃんでもいないいないばあの絵本に、興味を示します。
「いないいない」と読みながら顔を両手で隠すと子どもたちは、みんな一斉に同じ仕草をします。
「ばぁー」で、両手を下してみんなの顔を見ると、子どもたちは嬉しそうに「バアー」と歓声をあげるのです。
何度も何度も同じことを繰り返しても、子どもたちは飽きることを知りません。
大きな声を上げて喜ぶ子どもたちの姿は、今でも目に焼き付いています。
子どもたちは、家庭でも保育園でも絵本を通して「親と子」「大人と子ども」の結びつきを求めているのだと思います。
小さい頃は、抱っこされて安心した雰囲気の中で、絵本を読んでもらうことで、大好きなお母さんやお父さんの愛情を感じながら育つのだと思います。
私が、子育てをしていた時代は「テレビに子守りをさせないで!」と言われたものです。
先日、病院の待合室で手にした本に「スマホに子守りをさせないで!」の記事が載っていました。
“テレビ”が“スマホ”に変わっただけで、いつの時代も同じだなぁと思ったりします。
私が手にした本絵本のある子育てには、絵本・その魔法の力
美しいものへの感性
心の土壌を耕すことから
家庭に静かな時間を
などの見出しが並んでいました。
子どもが子どもらしく生きていくことが難しい時代に「ちょっとだけ立ち止まって」考えなければならないと思いました。