スタコラ:2022-10-31

啐啄同時(そったくどうじ)

2022-10-31
新開

前回のスタコラ300記念号で、「フレッシュスタート」が紹介されました。
その話で思い浮かんだのが、「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉です。

鶏の雛が卵から産まれ出ようとするとき、中から卵の殻をつついて音をたてることを「啐」と言います。
まさにそのとき、すかさず親鶏が外から殻をついばみ破ることが「啄」です。
この「啐」と「啄」が同時であって、はじめて殻が破れて雛が産まれるということです。

雛鶏が卵の中から殻をつつく音を聞いて、親鶏がそれに反応する。何よりタイミングの大切さを伝えています。
茶道の稽古の際に知った言葉で、鶏だけでなく、先生と生徒、師匠と弟子、親と子の関係にも通じることだと感じました。
スタートの時と感じたならば、それを逃さないようにしたいものです。

スタコラの連載が始まって16年。
研修を受けることが趣味という私に、「書くことは学びを深めることになる」とスタコラメンバーに誘っていただいた2006年は、私にとって良いスタートの年でした。
振り返ると40以上のコラムを投稿していたとは…。
書くために学ぶこともあれば、学んだことを書くことで理解が深まることもありました。
そして、自分の書いたものがこのように残っているのは嬉しい限りです。

スタコラが続くように連絡をくださるスタコラ仲間の皆様、読んでくださっている皆様「いつもありがとうございます」。

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