スタコラ:2024-02-12

答えではなく、問題がまちがっている

2024-02-12
白水

僕は、約20年くらい
「プロ・コーチ」
として仕事をしています。

コーチングをやっていて
いつも思うのが

「ほとんどの人は
答えがわからないのではなく
解くべき問題が、間違っている」

ということです。

一見、でてきた回答が
間違っているように思えます。

でも
設定した問題が
間違っていることが
本当にとても多いのです。

なぜ、そのようなことが
起こってしまうのでしょうか?

恐らく、わたしたちが考える
意思決定のモデルが違うから
ではないかとおもうのです。

行動経済学では

「システム1 = 直感的・感情的」
「システム2 = 論理的・合理的」

という2つの思考システムを
わたしたちは使っているといわれています。

ふだんは、冷静に「システム2」で
論理的・合理的に考えていると
思っています。

でも、恐らくわたしたちは
ほとんどの場合「システム1」で
決断しているようなのです。

なぜなら

「システム2 = 論理的・合理的」

だと、脳がエネルギーを
たくさんつかってしまうのです。

だから、できるだけ
エネルギー節約のために

「システム1 = 直感的・感情的」

で判断しているようなのです。

このことから考えると
わたしたちは

① 選択肢がある
② 考える
③ 決断する

という順番で思考するのではなく

① 選択肢がある
② すぐに感情的に、決断する
③ 決断した理由を、後づけで考える

という思考回路で
考えていると思ったほうが
どうも良さそうな気がします。

たとえば
新しいシャツを買いに
お店に行ったとします。

お店にいくと
「パっと」「突然」
すてきなシャツが目に入ります。

一瞬で感情的に

「欲しい!」

と、思ってしまったのです。

きっと

① 欲しい
② 買いたい
③ 買っていい理由は…?

なんて、思考が
瞬時に駆け巡っているはずです。

ところが、値札をみると
なんと予算の倍ぐらいの値段なんです。

論理的に考えれば
予算の倍ですから
買う選択はありません。

でも、感情的に
欲しいと思っているんです。

「どうしよう?」

いったん、店をでて
友人に聞いてみます。

「すごく良いシャツがあったよ!
でも予算の倍くらいするんだよね…

買ったほうがいい?
買わないほうがいい?」

友人は

「そりゃ、予算の倍なら
買うべきじゃないでしょう」

と、ごく当たり前に
論理的に答えをだします。

はい。

あなたは
この友人の答えに
納得するでしょうか?

恐らくあなたは
納得しないことでしょう。

でも、友人の答えが
間違っているわけではないんです。

「買ったほうがいいか?
買わないほうがいいか?」

の質問に、正しく回答しています。

でも、あなたは納得しません。

なぜなら、そもそも

「買ったほうがいいか?
買わないほうがいいか?」

という問題設定が
間違っているからです。

もし、あなたが満足する答えを
友達から引き出したいのであれば

・倍の値段をだしても
買っていい理由って
何があるかな?

・あえて高価なシャツを
買うメリットって、何かな?

などと聞けば
ちゃんと買ってもいい理由を
回答してくれるはずなんです。

あなたは
その回答に満足することでしょう。

そう。

問題が間違っているから
正しい答えに満足しないんです。

わたしたちは、ふつうは
回答に満足しないとき
答えが間違っている
と思いがちです。

でも、大抵の場合は
答えはちゃんと正しいんです。

そうではなく、そもそも

「解くべき問題が間違っている」

から、でてきた回答が
間違っているようにみえるんです。

だから、もし、あなたが
答えに納得できなかったときは

「そもそも設定した問題が
間違っているのかも?」

と、一回考えてみてください。

正しい問題に
正しい答えがでたときには
ちゃんと、しっくりきますよ。

ぜひ、ためしてみてください。

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