スタコラ:2016-05-09

最終形を思い描く

2016-05-09
森本

最初の大きな地震から既に3週間以上が経過しましたが、未だに毎日30回もの余震が続いていると聞きました。 被災地の方々には心からお悔やみを申し上げます。
何ができるわけでもありませんが、「貧者の一灯」できることをこころがけたいものです。

前回のスタコラで言及された「時間管理のマトリックス」では、緊急ではないが重要な活動を行うこと(第2領域型の行動)が、価値を高め成功へつながるとされています。
まだ7つの習慣が著されるずっと前に「重要」と「緊急」について、当時、勤めていた職場で考えることがありました。
目の前の仕事を誰よりも早く片付けることだけが大切だと考えていた私は、当時の上司に、何が重要かなんてわからない・立場や職域によってそんなものは違ってくるんじゃないか・緊急でない活動を予定スケジュールに組み込むことには後ろめたさを感じる等の理屈をこねて、まっこうから反対した記憶があります。 二十代後半でしたが、若いというか、かなり稚拙な論理展開です。
今の私よりもずっと若かった、かの上司が言ったのは「今日がお年玉付き年賀はがきの引き換え期限日だったと今わかったからといって、おまえは郵便局へ行くのか」というもので、これはこれで少しズレた説明だったのですが、納得したりもしました。
7つの習慣の中ではその前提として、主体的であること、最終形を思い描くことに言及があります。 最終形をイメージさえできれば、何が重要な事柄なのか、それほど悩まずに済みそうです。

最終形をイメージすることについて、ある逸話を思い出しました。
「あなたはどのように、新しい映画の構想を得ているのですか?」という質問に対しての、映画監督ヒッチコックの回答です。
「これから作る(まだできていない)映画を見終わったある母親が子どもから、どんな映画だったの?と聞かれ、それに対して、今の映画はね、女の人がでてきてね…、と子どもに説明する場面を想像する」というものです。
ヒッチコックの映画を言葉で子どもに説明なんてできるものか、という気もしますが、ヒッチコックくらいになるともしかすると、です。

とりとめのない話になってしまいました。
以下は、今回の地震に関する情報へのリンクです。

スタコラ一覧