2024-12-09
西平
日本人の平均寿命は女性87.09歳、男性81.05歳と、世界の平均寿命ランキングでは第1位です。
人生100年時代という言葉も現実味をおびてきました。
『ワークライフバランス』が社会に受け入れられるようになり、人生をワークだけ、ライフだけと捉えるのではなく、両方を充実させる働き方や生き方を模索する人が増えてきたように思います。
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」(著:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット)という書籍をご存知でしょうか。
そこには、長寿時代に人生をどう組み立てていくかのヒントとなる考え方が書かれています。
これまでの「教育を受ける」「仕事をする」「引退を迎える」という3ステージから、2つ3つのキャリアを持ち、生涯を通して再創造を繰り返すことで人生の選択肢を広げて生き抜くマルチステージへと人生が移行(シフト)すること、それをライフシフトと提唱しています。
マルチステージを生きる上で著者たちが重視しているのが3つの「無形資産」を持つことです。
一つ目は、仕事に役立つ知識やスキルの「生産性資産」、二つ目は健康や良好な家族・友人関係の「活力資産」、そして3つ目が変化に応じて自分を変えていく力の「変身資産」です。
もちろん貯蓄や土地・建物などお金で表せる有形資産も重要です。
しかし、社会の変化は著しく、人口構造も少子高齢化が深刻になるばかりです。
その社会変化への対処能力を高めるためには、3つのポイントがあるとも述べています。
①自分についてよく理解し、自分の将来の可能性を知ること、②幅広いネットワークを築くこと、③積極的に新しい経験をしていくことです。
少子高齢化を嘆くことなく、この長寿化社会を健康に、そして生涯を通して「変身」を遂げる覚悟を持ち、新しい生き方の選択肢を知ることにチャレンジし続けてみる。一度の人生、楽しんで生きていきたいものです。