2017-06-26
高尾
昨日、カメラマン宅間國博(タクマクニヒロ)さんの写真展(南青山)を訪れた。 タクマさんに会うのは1年ぶり。
10 年以上前に書店でたまたまタクマさんの写真集「カインド・オブ・ブルー」を手に取って、当時悶々としていた自分の中に光をさしてもらった。 その場で買って一気に読み上げ、心に込み上げてくるものがあったことを今も忘れられない。
自分自身こんな思いになったことは後にも先にもなかなかないので、それほどインパクトのある写真集であり、タクマさんという人物のおかげだったと勝手に思い続けている。
この写真集にはタクマさんが撮ったブルーを基調にした写真とともに、タクマさんの人生そのものが書いてある。
こんな写真集を出すカメラマンでもいろいろ苦労して人生を送っているんだ、と他人事ながら自分に置き換えて読んでいた。
その中でも一番グサッときたのは、「自分に起こるすべては自分にとってベストタイミングで起こっていた」という言葉。 シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)のことだと思い、自分が今この写真集を手にしている事自体がベストタイミングなんだと、また勝手に解釈していた。
さらに加えるとキャリア領域の中に「プランドハプンスタンス(計画された偶発性)」論があり、「キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成される」という事も学んでいたので「縁とタイミング」の大切さを感じるとともに「これがベストタイミング」とその時自分が思えるかどうかが大きなポイントと思った。
写真展のほうは、この三日間で 1,400 人が来場されたとのこと。
数も凄いが実際会場を歩いていて、知らない人同士が写真のことを語り合っている場面が何度もあり、タクマさんの人柄=人間力の存在を強く感じ、心地よい空間に浸れた時だった。