2017-05-15
柿本
ちょっとうちの子のことで自慢してもいいですか?すみません、親バカなもので…。
先日、小学5年生になるうちの子がダンススクールから帰って来て、喜んでいたんです。聞けば、スクールが生徒に与える最高級である1級を、うちの子を含めて4人だけが与えられ、「ダンス四天王」と呼ばれたらしい。
四天王ですよ!すごいと思いませんか?
ちいさい頃からスクールに通っていた彼は途中で諦めることもなく、一つ一つ昇級試験をクリアして、ついに高みに登り詰め、四天王となった…。
え、え、映画化できますよね?!…すみません、親バカです…!
安心してください、わかっているんですよ。それがスクールの、「生徒引き止め工作」の一環であることは。
わかっちゃいるけど、うれしい。
だって、にんげんだもの(みつを)。
でも、思うんですよね。「金のかからない素晴らしい戦略」だと。子供と親バカの心をくすぐる、「美しき引き止め工作」だと。
熱中する様を、〇〇バカといいます。
古くは、梶原一騎先生の空手バカ一代という劇画もありましたね。
〇〇バカは、したがって、周りがなんと言おうと、対象にのめり込む無心な姿を形容している褒め言葉です。
社長業に勤しむ全国の経営者の皆さん!
取引先からダメ社員の烙印を1~2回押されても、どこかいいところを見つけてあげてください。
まずは「四天王」のような、称号だけでもいいですから、社員に会社における独特のポジションを与えてください。
あなたが認めないで、いったい誰が認めてくれるんですか?
称号、承認、優しさ、それらをまずは与えて、育ててあげてください。きっといつか芽を出します。
それがあなたの仕事であり、あなたが社会に生み出す大きな価値であります。
社長業をしているあなたにはその度量があるはずだ。
もちろん、会社組織では、称号だけではいけません。
公平で公正な職務基準に基づいた給与体系を構築して、しっかり給与に反映してあげることが大切です。
業績に貢献している社員には給料を、これからの社員には期待を込めたオモシロ称号を与えてください。
「うちの会社には君の力が必要なんだ、2年後のエース君!」
「田中さん、受注おめでとう。だから今日はタナカ記念日!」
「昨日の会議で鋭い指摘、先鋭のバランス論客タケシ!」
そう言われて、気を悪くする人はそうおりますまい。
「2年後、俺、この会社のエースになるのか…」
「あんな小さな受注だけど記念日って言われちゃった」
「昨日は少し言い過ぎたかな。今度はバランス感覚に注意しよう」
オモシロ称号以外も混じってますけどね…。
いずれにしろ、言葉にしないと真意って伝わらないですよね。
また、言葉化することで望ましい方向にもっていくこともできるのではないでしょうか?
どれも、社員に対する優しいまなざしと期待が前提です!
以上の理由により、社員のことが可愛くてしょうがない、「社長バカ」をお勧めいたします。
語順に注意。「バカ社長」は、ダメですよ!
社長は、日々精進。社員が気持ちよく働くことが出来るよう、環境整備に努めましょう。