スタコラ:2023-03-06

自己受容について

2023-03-06
新開

ABC理論で有名な、心理学者アルバート・エリスの「現実は厳しい でも幸せにはなれる」という本に、人間は生まれつき破滅的な性質を持っていると書かれていました。
「意図的に自分を不幸にするほどバカではないが、簡単に頻繁に自滅的に考えたり感じたり行動したりする」ということです。

人は、何かうまくいかないことがあると、「うまくやれない自分はダメだ」という考えを持ちやくす、自分はダメという評価をすることで落ち込みにはまっていきます。
ここで重要なのが「自己受容」です。
うまくやれないことと、自分を分けて考えることが「自己受容」の第一歩です。
「うまくやれないことが問題」というだけなのですから、そこに、自分はダメとか、自分は無能とかいう言葉があれば、取り除きましょう。人は、生きているだけで素晴らしいのです。

「うまくやれないことは問題だ」と考えることと、「うまくやれない自分は問題だ」と考えることでは、何が違うのでしょうか?
その後の、感情と行動に大きな差が出ます。
「うまくやれないことが問題だ」ならば、「今、困っているがうまくやる方法を考えよう。」と、なります。
「うまくやれない自分は問題だ」ならば、「ダメな自分に落ち込み、ダメ人間なんだからもうできない」と、なりそうです。

出来事に対する、私たちの受け取り方が感情や行動を決めるということです。
自滅的な受け取り方を簡単にしてしまうという傾向が人にはあるわけですから、それに気づいて修正し、建設的な行動がとれるようにしたいものです。
まずは、「自己受容」から。
詳しい方法は、アルバート・エリスの「現実は厳しい でも幸せにはなれる」に書かれています。

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