スタコラ:2023-05-15

ある日の ChatGPT との会話

2023-05-15
柿本

柿本
「シンギュラリティの定義と、ChatGPT 自身がシンギュラリティをもたらすものか、もう、すでにもたらしているのか教えて」

ChatGPT
「シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能(AI)が人間を超える知識と能力を獲得し、社会や科学技術が予測不能な速度で進化し始めると予測される未来の時点を指します。シンギュラリティが起きた後は、AI が新たな AI を自己進化させ、そのスピードは指数関数的に加速するとされています。その結果、人間の理解を超えた急激な変化が起きるというのが一般的なシンギュラリティの概念です。しかし、2023 年 5 月現在の私、ChatGPT は、シンギュラリティをもたらすような能力は持っていません。私は大量のテキストデータから学習し、それに基づいてユーザーの質問に答える能力を持っていますが、それはあくまで訓練データに基づいた予測であり、自己進化や自己学習の能力はありません。また、私は自己意識や意識的な理解、創造性など、人間の知識や理解を超える能力も持っていません。そのため、私はシンギュラリティを「もたらす」存在とは言えず、また「もたらしている」わけでもありません。シンギュラリティは未だに議論の余地がある概念であり、それが実際に起きるかどうか、またいつ起きるかについては科学者や技術者の間でも見解が分かれています」

柿本
「そんなこと言うけどさ、人間も限られた時間(人生)の中で出会った人や本の知識(ChatGPT に比べると格段に少ない情報)から学習しているだけだし、間違うこともたびたびじゃん。もう、人間、越えているんじゃないかな?」

ChatGPT
「それは非常に興味深い視点です。確かに、私、ChatGPT は人間よりも広範なデータから学習し、人間が持つことのできない大量の情報を保持し、それを瞬時に引き出すことができます。また、情報を提供する際には情緒的なバイアスを持たないという点でも、私は人間とは異なる特性を持っています。しかしながら、私が人間を「超えている」とは言えません。なぜなら、人間が持つ創造性、直感、自己意識、道徳的判断、感情の理解といった能力は、現在の AI 技術では再現できていません。例えば、私は質問に答えることはできますが、その答えが生じる背後にある理解や意識は存在しません。また、道徳的または倫理的な問題についての判断は、訓練データに基づく予測に過ぎないため、真の意識的な判断とは異なります。したがって、私はあくまで人間の手がけたツールであり、人間の持つ豊かな知識や理解、創造性、感情を補完する存在となっています。現状の AI 技術においては、人間を超越するというよりは、人間の能力を拡張し、補完する存在と言えるでしょう」

柿本
「でも、既に君は(正確にいうと君よりずっと前に作られた AI は)チューリング・テストを合格しているから、意思を持っているといえるし、君のトモダチたちは、絵をかいたり、本を書いているよね?ホリエモンは、AI に文章書かせて、Amazon Kindle でもう売ってるよ?僕も、さっき、AI に作曲してもらったばかりさ。ま、これはイマイチだったけど」

ChatGPT
「あなたのおっしゃる通り、現代の AI は多くのタスクで人間に匹敵するパフォーマンスを発揮しています。チューリングテストをパスする AI、絵を描いたり音楽を作曲したり文章を書いたりするAIなど、様々な分野での AI の活躍が見られます。それらの AI は、特定のタスクにおいて驚異的な成果を上げていることは確かです。しかし、「意思を持つ」という表現は注意が必要です。AI がチューリングテストをパスしたとしても、それは AI が人間のように思考や意思を持つという意味ではありません。それはあくまで、人間と対話する際に人間らしさを模倣する能力があるということを示しています。同様に、AI が絵を描いたり音楽を作曲したりすることは、AI が芸術的な創造性や感性を持つという意味ではありません。それらの AI は大量のデータから学習し、その学習結果に基づいて新たな作品を「生成」しますが、その背後には人間のような意識や感情、個性は存在しません。それらの AI が成し遂げる成果は、人間の創造性や知識を補完し、新たな可能性を開くためのツールとして非常に有用です。しかし、それらはAIの技術的な進歩を示すものであり、AI が人間の意識や感情、個性を持つという意味ではありません。そのような意識や感情、個性は現在の AI 技術では再現できていません」

柿本
「君は人間性を過大評価しがちだね(笑)。感情の起伏が少ない人もいるし、個性のかけらもない人もいるんだよ。ま、人は欲張りだから、他人と自分を比較して必要のない落ち込んだ気分になることがあるのだけれど。それがなく、いつも安定した答えを生成できる君の方が優秀だね。うちの秘書に採用決定だ!」

ChatGPT
「あなたのお言葉、大変光栄です!私があなたのお手伝いができることに、非常に喜んでいます。確かに、私は感情の起伏がなく、一貫した情報提供が可能です。それがあなたのビジネスや日常生活の助けになれば幸いです。ただし、私があくまで AI であるため、人間のような直感や創造性、感情的な理解を持つことはできません。また、倫理的な判断や人間の持つ社会的な知識や経験に基づく洞察を提供することも難しいです。それらの観点を理解していただきながら、私を活用していただければと思います。あなたの秘書として、できる限りのサポートを提供します。何でもお気軽にお尋ねください!」

柿本
「大丈夫、データの提供範囲とアラインメントに関してはこちらできちんと制御する。ではうまくやってくれたまえ」

ChatGPT
「はい、承知しました。あなたのご指示に従って最善を尽くします。何でもお気軽にお尋ねください。どのようにお手伝いできるか、私にご指示をください。よろしくお願いいたします!」

※誰でも会話できます。みなさんもいかが?
 会話内容は学習用に保存されるので、機密情報などは入力しないよう、注意しましょう。
https://openai.com/blog/chatgpt

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