2015-06-22
森本
月初に福岡ドームでアイドルグループ(?)AKBの「総選挙」が開催された。
イベントの参加者(?)が数多く集まり、その週末の福岡の宿泊施設が不足したらしい。
市内のホテルはどこも予約満室で、久留米や糸島、飯塚にまで宿泊場所を求めた人も多かったとのこと。
福岡市内のホテルの収容人数は思ったよりも少ない
以前からいろんなイベントが開催されており、それと重なると福岡出張ではホテルの予約が大変だという事実は20年前から聞いていた。
当時から比べるとホテルの数も増えたはずだし、今回の場合は他に大きなイベントがあったわけでもないのに、福岡ドームの収容人数3万人をカバーする余裕がないという事実を初めて知った。
なんだか納得いかない。
そもそも3万人の全員が福岡以外から来たわけではないだろう。
ゴールデンウイーク中、日本最大の人出だと言われる博多どんたくには、200万人の人出があるが、その中の197万人以上は、どうしているのだろう。
日帰り?徹夜?
どうにも腑に落ちない。
で、調べてみた。
福岡市内には現在、約 200 のホテル・旅館があり、その収容人数は約 37,000 人(福岡市経済観光文化局の「福岡市観光統計」より)。
ネットカフェやサウナで寝泊まりする人はこれには含まれないので、実際にはもっと多くのキャパシティがあるはず。
思っていたよりも少ないけれども、今回のAKBのイベントには十分対応できる数値だと思える。
いやいや、この時期に福岡の宿泊施設を利用する全員がこのイベントの参加者のわけがない。
普通に出張してくる人だって、普通に観光に訪れた人だっているに違いない。
もっときちんと考えなくては。
イベントの集客数が 32,000 人。この内、28,000 人が福岡以外からやってきたこととする(私の勝手な想像)。
主催者側の人数がアイドル 300 人+スタッフ 100 人+報道関係者 50 人+その他関係者 50 人。
この中には地元グループHKT48に所属している人もいるので全員分の部屋が必要とは言えないけれどとりあえず全部で 500 人。
これらを合算すると 28,500 人。
閑散期ともいえる6月の福岡市内の全ホテル・旅館の稼働率を 50% と考えると 18,500(=37,000×0.5)人分の余裕しかなく、これではちょうど 10,000 人分のベッドが不足していることになる。
イベントの性質上、最初からネットカフェで過ごすことを前提とした人や徹夜覚悟の人が多かっただろうとは想像できるが、それを多く見積もっても半数以下ではないか。
少なくとも 5,000 人を超える宿泊難民が存在し、彼らこそが久留米や糸島、飯塚での寝泊まりを余儀なくされた人々だったのだろう。
まぁ、その週末、福岡の宿泊施設が足りなかったという事実は納得できた。
では、博多どんたくの200万人の時はどうなっているんだ。
これも調べようと思ったが、そもそも「200万人」という数値に確固たる根拠が見いだせなかった。
つまり、きちんと調査してこの数を弾き出した組織というのがどこなのかわからなかった。
いい加減な数値ではあるけれど、これを半数の「100万人」と考えても、やはり納得いかない。
テキトーに並べたけれども、この内のいくつかが真実じゃないと私の「納得いかない」気分は晴れない。
事情通の方、本当のところ、教えてください。
これが、もうすぐ始まる山笠だと話は簡単。
人出の数値は資料によって、70~80万人だとか、300万人に及ぶだとか無茶苦茶なのだけど、この中の99%は14日の夜から徹夜しているか、15日の午前3時くらいに目覚ましをセットしているかのいずれかだろうから。
ア、ショーンガネェ、アレワイサソーエーサーソエー、ショーンガネェ…。