2012-02-13
大隈昭子
前回のスタコラは、
本当の「先生」であるために、常に原点回帰が求められる
と結んであった。
私も昨年の4月に社会保険労務士業を開業し、「先生」と呼ばれる機会が多くなった。
社労士会に入会して、最初に「先生」と呼ばれ、なんともこそばゆい響きで、逃げ出したい心境だった。
「先生」との呼称で声をかけられる立場になって、いやおうなく社労士会の倫理綱領や「業務管理テキスト」などを身に付けるため集中して読み返している。
福岡県社会保険労務士会に登録してこの1年、社労士会の「先生」方との新しい出会いが沢山たくさんあった。
社労士会には、我が子と同世代の20代、30代の若い「先生」から、私と同世代の50代、60代そして、もっと先輩の70代以上の「先生」方までが一堂に会し、世代を超えて交流しあえる雰囲気がある。
同じ仕事に従事する仲間意識が強く、お互いに切磋琢磨して社会保険労務士業の発展のために協力し合える関係がある。
だから、入会して1年にも満たない私でも、研修会や懇親会に参加して、「先生」「先生」と声を掛けられ、いろんな知恵を貸して貰える。
この間、交換した名刺は、100枚を超えた。
しかし、残念ながら名前と顔が一致しないことも多い。
そんな時、「先生」という呼び名は、便利だ。
「先生!あのー」と話しかけると、必ず返事が返ってくる。
名前で、呼び合う関係だったら、こうはいかない。
その点では、「先生!」と呼べば間違いがない関係
は、コミュニケーションをとてもとり易い。
今、先生と呼ばれる状況になって、参加できる研修会には可能な限り参加し、求められる業務が推進できる社労士にならなければと決意を新たにしている。