スタコラ:2015-06-08

橘湾岸マラニック173キロと完踏

2015-06-08
高尾

マラソンをはじめて 20 年あまり。 記録自体は 4 時間 30 分を行ったりきたりのボチボチランナーで長年過ごしてきましたが、このところ周りから 「もっと気合を入れて 4 時間は切りなさい!」と言われやっと 2 年前に 3 時間 55 分と、4 時間を切りました。 「マラソンを趣味」にしている速いランナーから見れば時間がかかりすぎた感ありますが、「死ぬまで楽しく現役ランナー」を目指す身としてはいい感じかなと思っている次第です。

それが今年 1 月の「指宿菜の花マラソン」を終えて反省会と言う名の懇親会時に 「よし、みなで今年は橘湾岸マラニック 173 キロにでよう!」と誰かが言い始めその場で計 7 人がエントリー(申込)終了!

酔った勢いとは言え、173 キロって・・。
コースは長崎駅近くの水辺の森公園をスタート~稲佐山~野母先半島一周(権現山登頂~樺島灯台~茂木)~諫早市~雲仙市~小浜温泉がゴール。 ウ~ン、コース聞いても良く分からない。 距離はフルマラソンの約 4 倍。 JR博多駅~長崎駅(153 キロ)プラスハーフマラソン。 考えれば考えるほど想像できない距離。 これを最終チェックポイント(163 キロ)地点に約 30 時間で通過しなければならないらしい。 単純計算すると 1 時間に 5 キロちょっとでOK。

「いつ寝るの?」「仮眠場所が 98 キロ地点にある」
「食べ物は?「エイド(と呼ばれる休憩所/ボランティアの方が居るところと無人のところあり)に飲み物や軽食が準備されている」
「マラニックってマラソンとピクニックをかけあわせたものですよね。ピクニック気分で行けないですよね?」「まぁそうやね」
と経験のある先輩に聞くものの実感がわかないままあっと言う間に当日(5 月 4 日)を迎え仲間 7 人で福岡からスタート地点の長崎へ。 天気は曇りで多少小雨が降る中、午前 10 時スタート。

いきなり第 1 チェックポイントが稲佐山の山頂。 ここまでは凄い登りなので皆歩いて山頂へ。 下り・平坦走り、上りは歩くことを基本に走るか歩く。

それから権現山(70 キロ)で寒さに耐え、
~樺島灯台(80 キロ)で日付が変わり、
~川原老人憩いの家(98 キロ)に午前2時過ぎ到着し、たった 35 分仮眠、
~茂木支所エイド(116 キロ)で眠気でもうろうとなり、
~飯森峠の坂道(138 キロ)でハイテンション、
~千々石エイド(163 キロ)でもう帰りたいと大の字、
~そしてゴール(173 キロ)の小浜温泉。
ゴールしたのが 5 日 18 時 16 分。 前日 10 時からのべ 32 時間あまり。

振り返るとマラソン、マラニックと言うより修行でしたね。
「こんな夜になんで山登ってんだろ」「あ~お腹すいたけどコンビニもない」「眠い」「焼肉食いて~」など頭と体が長時間の動きによって混乱。 後半はただただ前に進むだけで、もうどうでもいいとただひたすら一歩一歩進んでた感じです。

その積み重ねでやっとゴールした時は、ワーっと一瞬頭が真っ白になり、待っていてくれた仲間、事務局・ボランティアの方々に感謝しながらホロリときてどっと疲れが出て。
達成感の後ドバッと疲労感が出て、左足がズキズキ。 見たら足首がパンパンに腫れている。もう歩くこともままならない状態でした。 帰福したら病院通いのお土産。

そんなマラニックでゴール直後はもう嫌と思っていのが、今はまた来年も挑戦してみようかと思ったりしています。 やはり変態か?!

マラソンブームが久しく、 42.195 キロに飽き足らずさらに長い距離を求める人が増え、ウルトラマラソン・マラニックの大会も増えている昨今。 一番多い年齢層は 40 ~ 50代。 30 代までの様々な遊びを経て、家庭では子育てを終えての年齢層がマラソンにのめり込むとのこと、分かるような気がします。 私の周りもこの年齢層が圧倒的に多い。

さて来シーズンはどんな大会に出ましょうかね。

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