スタコラ:2022-01-17

ひとはAIに勝てるのか?

2022-01-17
柿本

むかし、タクシーで乗り過ごした(?!)ことがあります。
その時の運転手が陽気な人で、私も運転手と話をするのが好きで、話が盛り上がって、目的地を超えてしまっていたのです。
以来、業務の邪魔にならないよう、会話は控えめにするように注意しています。

先日、初めての土地でタクシーに乗りました。
この日の私は、やや意地悪で、目的地を告げると、すかさずスマホの地図アプリを起動しました。
「土地勘がないだろうとわざと遠回りする悪い運転手」など、今はいないとは思うんですけどね…。念の為にね…。

地図アプリってすごく便利です。目的地を入力すれば、現在地から目標までの最短ルートを徒歩、公共交通機関、タクシー、自転車など、いろんなバリエーションで教えてくれるのです。
「タクシーの運転手も、自動運転システムが実現されたらいらなくなるな…」近い将来、AIが人間の職業を奪うリストにタクシー運転手も、追加です。
AI(コンピュータ)の進化は凄まじいです。
かつてはムーアの法則で半導体の集積率は18ヶ月で2倍になり、それに伴って処理速度もどんどん向上していました。
いまはどうなんでしょうね?チップの製造プロセスが限界に近付いて少しは遅くなったんでしょうか。
ネットワークの高速化もあり、総合的にはむしろ加速してるかもしれません。

さて、地図アプリのルートのとおりにその運転手は道を進んでいました。
おや?道から外れたな。これは…ぼったくり遠回りルートかっ?!
「着きました」違っていたのです!
その運転手さんは、結果的に、地図アプリが示すよりさらに短い細道のルートを選択し、時間、距離ともに正に最短と思われるコースで私を目的地まで運んだのです。
私は思わず、「運転手さん、すごいですね!地図アプリより最短ルートです。さすがですね!」と声をかけました。
「いや〜ハハハ」コンピュータは大好きですが、人間ってまだまだイケてます!

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