2012-07-09
高尾
仕事柄、コミュニケーションについての話題には事欠きませんが、みなさんはうまくコミュニケーションにとれていますか?
コミュニケーションといっても幅広いものです。
人によって解釈が違ったり、話し方が上手い下手という点について問う人もいたり、います。
ウィキペディアによると、
コミュニケーションとは、生命体 (人間、動物、植物、微生物等)が、感情、意思、情報などを、発信受信応答、つまりは、相互連絡関係をもとうとすること。
だそうです。
大学生の就職活動の支援を行う場面で、面接対策があります。
企業や組織が人を採用する最後のプログラムは面接がほとんどです。
その面接では、いかに自分を的確に表現できるかがポイントになりますので、仮想の面接(模擬)を数重ねることに言葉の使い方にはじまり、受け答えが上手くなります。
大学生の相談にどこまでやってあげるのかとギモンに思うこともありますが、デキない、デキないと思っている学生がやってきます。
この層の学生は結構素直ですので、吸収が早く想像以上に受け答えができるようになります。
しかし、面接とは何を見られるかといえば非言語的コミュニケーション(nonverbal communication: NVC)。
非言語的コミュニケーションとは、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方など、言葉以外のこと。
採用する側はここを見て、一緒に仕事ができるか、会社の名刺を持たせて仕事を任せられるかなどの判断をしています。書類選考で通過した学生を判断するのですから。
ここを理解して上手く対応デキる学生が少ない。
社会人でもなかなかうまくできないですよね。
先日もある学生の模擬面接を行う中で「自己PRをしてみて」と聞いたところ、3分を超える時間を費やしていました。
本人は一生懸命覚えたての内容を思い出しながら話していましたが、3分(=180秒)聞く側の立場になってみて下さい。
その間の聞く側のアクションと言えば、評価シートにメモするか、声をはさむ事もなく時折頷くぐらい。
いかがでしょう。3分間じっとして、話し手を見続けられますか?
3分以内に話はまとめなさいという本がありますが、いかに聞く側に立てるか。話し手は聞き手のことを理解できるか。
ここを理解することが出来ないと、会話が成り立たない状態にまで陥ります。
結果、会話が成り立たない。
会話と言うのは言葉のやりとりではなく、感情、意思、情報などの発信受信のやりとりなんですよね。
言いたいことはたくさんあり、全部言おうとする。
そのため、伝えたいことが伝わらない。
言いたいことを全部言えばいいというものではない。
言うは易し行うは難し
ですね…自戒をこめて。