2019-07-01
高尾
先日「より良い職場環境を目指して」という研修プログラムで私が受講者へ質問した言葉がこの「5S、知っていますか?」でした。
その時の受講者は 30 代のリーダー 5 名でしたが、皆さん「?」って感じだったので、私は「ええ~っ、どなたか分かりませんか?」と言ってしまいました。
前回のコラムで「ライフワーク」について書かれていましたが、私が行う研修の現場でも結構カタカナ言葉やアルファベットの言葉が飛び交います。
そこに慣れてか「5S ぐらいは」という感覚になるのでしょうが、ここは「人による」のでしょうね。
5S の捉え方は職場によって様々かもしれません。掃除や清掃は普通にするだろう、という感覚も、清掃業者に依頼している職場だったらごみ箱を集めることさえしないかもしれませんね。
ちなみに 5S とは「整理、整頓、清掃、清潔、躾」の最初の一文字目がSですべて始まることからまとめて 5S とされています。
「整理、整頓、清掃、清潔、躾」と5つの言葉にすると分かりやすいですが、この 5S をテーマに議論していると「整理、整頓、清掃、清潔は分かるけど躾って家庭の問題じゃないですか」とよく言われます。躾とは「社会生活への適応に必要な望ましい生活習慣を形成すること(百科事典マイペディア)」だそうです。社会人になる前に家庭や学校で「躾られていなければならない」という(昔の?)常識があるようで、これも今崩れています。
これを受けてではないですが新人研修では「社会人としてのマナー」というプログラムがたっぷり盛り込まれています。まずはマナーからしっかり教えてほしいという要望が高いからです。
「今の若者は・・・」と言われることは世の常ですが、さてあなたの躾力(社会適応力やマナー)はばっちりですか?