2018-11-05
新開
日本マインドフルネス学会が主催する「マインドフルネス認知療法(MBCT:Mindfulness-Based CognitiveTherapy)」のワークショップに参加しました。
マインドフルネスは、「自分を観察する」「いま、ここに、心を向ける」方法です。
頭の中で、過去のことを後悔したり、未来のことを不安に思い、嫌な思いが増幅していくバーチャルな世界から離れ、今の自分に心を向けます。
そのための方法として、呼吸法などを学びます。
マインドフルネス認知療法について、日本マインドフルネス学会では、
当初、うつ病の再発予防のためのプログラムとして、マーク・ウィリアムズ博士たちによって開発されました。
しかし現在では、うつ病の再発予防を超えて様々な領域での効果が実証され、その応用範囲が拡大しています。
例えば、より一般的な効果として、MBCTはポジティブな感情を増す、ネガティブな感情を減らす、人生のゴールの明確化を助ける、恐怖や不安を適応的に調整するという効果が示されています。
またより専門的には、不眠症、社会恐怖症、全般的不安障害、パニック障害、一次診療での鬱のためのMBCT、および癌患者のためのMBCTが有望なものとして挙げられています。
すなわち応用に関して非常に開かれた、展開可能性に富むプログラムといえます。
と紹介しています。
もともとマインドフルネスは、分子生物学者のジョン・ガバットジン博士が瞑想中に「この瞑想を治療に使ったらいいのでは」とひらめいて、マサチューセッツ大学病院にストレス緩和クリニックを開設しそこから広まったという事です。
さらにもともとは、禅の手法から来ているようですので、日本にも古くからあった方法と言えます。
マイドフルネスは、毎日続けることで気分が穏やかになりストレスが減ると言われています。
たくさん本も出ていますが、「瞑想を始める人の小さな本」(パトリツィア・コラード著)は持ち運びに便利なサイズでお勧めです。
一昨年、マーク・ウィリアムズ博士のワークショップに参加し、その後ストレスケアセミナーなどでマインドフルネスを紹介していました。
この本は、その講座に参加してくださった方が、セミナーの後本屋さんで見つけ紹介してくれました。
とてもきれいな挿絵の入った、持ち運びに便利な本です。