2023-07-10
大隈昭子
マンガ『ぼけ日和』(矢部太郎著・原案:長谷川嘉哉)を楽しく読みました。
このマンガは、芸人で漫画家の矢部太郎さんが、認知症専門医・長谷川嘉哉さんの原作の「ボケ日和―わが家に認知症がやってきた!どうする?どうなる?」を、あたたかなまなざしで漫画化。「笑って、泣けて、心が軽くなる一冊です。」との紹介記事に惹かれて読み始めました。
矢部太郎さんが初めて描かれた漫画『大家さんと僕』(新潮社)は、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。シリーズ120万部超の大ヒットとなりました。
今回のマンガ『ぼけ日和』は、その帯に「矢部太郎が認知症患者と家族の日常を描いた、初の単行本描き下ろし作品!」と紹介されています。
作家の阿川佐和子さんは「介護する人も、される人も、一緒に並んでこの本を読めば、きっと大笑いして、明日の元気がもくもく湧いてくるでしょう」と、推奨されています。
認知症患者さんと家族の日常を考えると、私もこのごろ、人の名前が急には出てこないことやあれッ、今何しようとしてた?
と思うことが、少し増えてきたよう思え、このマンガ本を読みながら、「あっこんなこと有るある」と高齢者2人で笑い飛ばしたり、ちょっとだけ心配したりの日常を送っています。
長年にわたる介護疲れに深刻な問題も多々あるなかで、マンガ本『ぼけ日和』を読みながら、笑って、泣いて、心が軽くなる経験を繰り返し、いつまでも家族仲良く人生を謳歌して欲しいものだと感じています。