映画観てある記:第220回

日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章

監督:神山征二郎
出演:風間 杜夫
田中 裕子
内藤 武敏
浜田 光夫
1981年 にっかつ

日本フルハーモニー福岡公演50回(2025年2月16日)の記念上映会を観賞する機会をえた。
日本フルハーモニー交響楽団は1956年に創立、わが国の代表的なオーケストラのひとつであった。
しかし、創立16年目の1972年3月、テレビ局からの援助打切りによりオーケストラ財団は解散、全楽団員は解雇される。
映画は、自分達の音楽を守り続ける感動的な姿を基本にすえて、青年楽団員と同郷の分校の教師をしている若い女性とのラブ・ストーリーを縦糸に、中央アルプスのふもとの都市で演奏会を成功させるまでを描いている。

この映画の大きな魅力として、渡邉暁雄指揮による日本フィルの演奏でドヴォルザーク「新世界より」をじっくりと聴ける。
演奏中、自分が27歳の時、当時勤めていた会社で不当に解雇され、その不当解雇撤回闘争を闘っていた時の事を思い浮かべ、涙がとまらなかった…。

日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章

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