映画観てある記：第13回

日本、ソ連、ドイツと３ヵ国の軍服を着て戦い、遥か国境を越え、１万２０００キロの旅の末、 １９４４年、第二次世界大戦末期のノルマンディー上陸作戦、アメリカ軍に捕らえられたドイツ軍捕虜のなかに東洋人の姿があった。
この映画は、カン・ジェギュ監督が、アメリカ国立文書館に保管されていた１枚の写真に心を動かされ、 独自のイマジネーションで、時代に翻弄された二人の青年の感動と絆の物語として製作されたものである。

育ちが違う二人は、幼い頃からライバルで、時代と戦争のために大きく変わっていく…。
そして憎みあい。そして、監督が描きたかったテーマ、戦争の中にいる人間の姿、友情が芽生え理解し合っていく、失っていた夢を取り戻す…ラストへ…。