映画観てある記：第131回

僕は、昔の映画を観る時、福岡市総合図書館の中にある映画館シネラを利用している。
５月（2017年）は特別企画として、中村登監督特集が行われた。
中村登は松竹大船撮影所の伝統を継承するホームドラマの巨匠であり、特に女性を主人公とするメロドラマや文芸作品を得意とした監督だ。

物語は…。
ギャンブル好きの山本は、女房に逃げられたショックで一人息子の勇太を残して急死してしまう。
アパートは借金の抵当に入っており、住人達は相談の結果、アパートの未払い家賃や山本に借金した人たちから集金してまわることにするのだが…。

中村監督の喜劇の代表作であり、岩国の錦帯橋や山口、萩、尾道、徳島の阿波踊りなど各地の風物が盛りだくさんに描かれている。
懐かしい昔の風景が観れたこと、そして花菱アチャコと岡田茉莉子のじょうずな阿波踊りに感動した。