映画観てある記:第29回

わが母の記

監督:原田眞人
出演:役所広司
樹木希林
宮崎あおい
2012年 松竹

3・11以降、「人と人との絆」の大切さを知った今の時代にこそ、ふさわしい希望に満ちた普通の愛の物語として描かれている。
原作は、昭和の文豪・井上靖が、家族との実話をもとに綴った自伝的小説「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」。
「突入せよ!あさま山荘事件」「クラーマーズ・ハイ」などの社会派作品で高く評価されている原田眞人監督の感動作となっている。

5才~13才という多感な頃に親と離れて育ったことから「母に捨てられた」という思いを抱き続けてきた井上靖は、やがて母と自分にまつわる「ある事実」を知るのだった…。
老いて次第に記憶を失っていく母を演じた樹木希林の演技力が光っている。

わが母の記

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