映画観てある記：第26回

１９２７年の映画の都・ハリウッド。
サイレント映画の上映シーンから始まる物語は、スクリーンの前には生バンド、そして、客席の観客の表情まで、当時の雰囲気が実現されている。

監督が「サイレント映画にはセリフがない。観客は生きた感情を心で感じる。そんな経験を２０１２年に贈りたかった。」と言ったように、見事な白黒のサイレント映画になっている。
第８４回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞など主要５部門を受賞し、話題を席巻した映画である。

物語は、トーキー映画の登場により、サイレント映画の大スター・ジョージは落ちぶれ、エキストラだったぺピーが人気女優に。 ジョージに恋するぺピーは、なんとか復活させようとするのだが…。

もうひとつの話題は、みごとゴールデン・カラー（金の首輪）賞を受賞した犬のアギーの名演技にも注目だ。