映画観てある記：第175回

三谷幸喜監督の８作品目は、日本の政界をユーモアでぶった斬る、話題の痛快政治コメディー。
主人公は普段の暴言・失言・セクハラはもとより、度重なる増税なので支持率２.３％と国民から嫌われる憲政史上最悪の総理大臣黒田啓介（中井貴一）。
彼は有権者の投げた石が頭に当たり記憶を失ってしまうのだが、この事によって少年のようにピュアで善良なおじさんへ大変身。
腐りきった日本の政界に変革を起こしていくこととなるのだが…。

コロナ禍、新政権の発足によって日本中が政治の動向に注目する昨今、本作を楽しみつつ「政治家とは、総理大臣とは本来どうあるべきなのか」を考えてみるのも一興かもしれない。