映画観てある記:第213回

ネクスト・ゴール・ウィンズ

監督:タイカ・ワイティティ
出演:マイケル・ファスベンダー
オスカー・ナイトリー
カイマナ
エリザベス・モス
2024年 英米:ウォルト・ディズニー・ジャパン

10年以上にわたりFIFAランキング最下位、世界最弱と言われた米領サモア・サッカー代表チームが、2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会予選で初の勝利を勝ち取った、この奇跡の実話。
「世界最弱チーム」を立て直すために派遣されたのは、選手としても指導者としても実力を十分に兼ね備えたトーマス・ロンゲンだった。
しかし彼は、ある人生の悲しみを経験したことで感情のコントロールが効かなくなり、サッカー界から追放寸前だった。
あまりにもカルチャーが違うチームに苛立ちを隠せないロンゲンだったが、彼らが持っているひたむきさや優しさに触れるにつれ、いつしか心に負った傷が癒やされていく。

心に傷を抱えた孤独なコーチと島国の選手とのぶつかり合い、"ファファフイネ"と呼ばれる第3の性を持つ選手が初めて公式戦に出場した実話もほぼ活かしながら、それぞれの人生と幸せに向き合い、やがて分かりあっていく温かい心の交流をユーモラスかつ感動的に描き出している。

ネクスト・ゴール・ウィンズ

映画一覧