映画観てある記:第2回

阪急電車片道15分の奇跡

監督:三宅喜重
出演:中谷美紀
宮本信子
2011年 東宝

阪急今津線は、宝塚~西宮北口間を約15分で走る。
この映画は、その電車に、さまざまな"愛"に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら 偶然乗り合わせただけの乗客たちの人生模様が描かれる。

日常生活の中で、今の日本人の生活をさまざま角度から見事に描写し、見る者にその考え方や生き方を迫ってくる。
何が大切なことで何を大事にすべきかを問われる作品である。

見終わった後、なんとなく暖かい気持ちになり、拍手したくなる作品である。
ただ、随所に"ホロリ"とくるが、1回だけでなく2回3回と観ると、登場人物の気持ちが実感として伝わり、さらに泣ける作品である。

この映画でどれだけ泣けるかが、あなたの感受性の度合いを測るバロメーターかもしれない。

阪急電車片道15分の奇跡

映画一覧