映画観てある記:第97回

シバジ

監督:イム・グォンテク
出演:カン・スヨン
イ・グスン
ハン・ウンジン
パン・フィ
ユン・ヤンハ
1986年 韓国:日本ヘラルド

李朝時代末期、跡継ぎのいない家のために正妻の了解を得て代理で子どもを産むシバジ(代理母)という制度があった。
このシバジという制度は代々引き継がれていくものであることが映画では描かれている。
自分の産んだ子どもの顔を見ることも許されない、封建的で男尊女卑的なシバジという制度を告発したものとなっており、封建制度の中での女性の受難をテーマとした作品でもある。

若きシバジを熱演するカン・スヨンは、本作により 1987年ヴェネツィア国際映画祭において、アジア女優としては初めての主演女優賞を受賞し、一躍、韓国のトップスターの仲間入りをしている。

シバジ

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