映画観てある記:第137回

神々の深き欲望

監督:今村 昌平
出演:三國連太郎
河原崎長一郎
沖山 秀子
嵐 寛寿郎
松井 康子
1968年 日活

今井昌平監督のオリジナル脚本による物語。

架空のクラゲ島が舞台に描かれているのだが、沖縄や奄美地方の風俗が参考にされているとか。
閉鎖的な人間関係・土着性、中央と地方の関係など、日本人とは何か、日本の近代化による変質など、今村監督らしい問題意識が高度に重層化され表現されている。

今村監督中期の代表作であり、初めて取り組んだカラー作品でもある。
監督・脚本を担当する174分の作品に、監督の描きたかった思い入れが感じられた。

神々の深き欲望

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