映画観てある記:第173回

沖縄スパイ戦史

監督:三上智恵、大矢英代
2018年 東風

1945年アメリカ軍が沖縄に上陸、民間人を併せ20万人あまりが死亡する激戦がとなった。
北部では、ゲリラ戦・スパイ戦など裏の戦争が展開された。
その秘密戦の主役となったのは、銃を持ち山に籠もって戦った10代なかばの少年達だった。
指導者には、秘密戦の教育を終了した者、つまり「陸軍中野学校」でスパイの教育を受けたスペシャリストが当てられた。

住民を作戦に利用しても、守ると言う発想に欠けた日本軍のいまわしい伝統は、現在の自衛隊の最高規範「野外令」でも、一掃されていない。
また、自衛隊法103条でも「住民の行動制限・交通遮断・住民の収容等…業務従事命令」によって住民は、自衛隊に協力をしなくてはならないとなっている。

沖縄戦の真実を知ってもらう為にも、是非多くの皆さんに観賞してもらいたい作品である。

沖縄スパイ戦史

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