映画観てある記：第28回

マンガ大賞2010と第１４回手塚治虫文化賞短編賞をW受賞した大ベストセラーコミック「テルマエ・ロマエ」。 古代ローマと現代日本の “風呂” を巡る冒険を描く、時空を超えた入浴スぺクタルとして実写化した。

原作者は１７歳で単身イタリアに渡り、フィレンツェの美術学校で絵画を学んだ経験を持つ今注目度 NO.1 の新進気鋭の漫画家・ヤマザキマリ。
監督が映画化にあたり「この布陣以外には考えられない最高のキャスト、スタッフが集結した」というように、顔の濃さのローマ人役キャストと「平たい顔族（＝日本人）」日本人役キャストのギャップが面白い。
また、日本各地の銭湯や温泉地でのロケに加え、イタリア最大の映画撮影所チネチッタにある古代ローマの巨大オープンセットで、現地エキストラ 1,000 人参加で撮影を敢行した壮大なスケールの作品となった。

この映画を観る観客は、日本のお風呂に癒され、２０００年前の古代ローマの世界を実感し、心躍ることだろう。