映画観てある記:第162回

大誘拐 RAINBOW KIDS

監督:岡本 喜八
出演:北林 谷栄
緒形  拳
風間トオル
内田 勝康
樹木 希林
1991年 東宝

原作は天藤真が 1978年に発表した推理小説。第32回日本推理作家協会賞を受賞。週刊文春ミステリーベスト10の20世紀国内部門第1位に輝いている。
岡本監督は原作を読んでから12年以上も企画を温めたすえ、やっと念願をかなえた作品である。

物語は三人の若者達が紀州一の山林王・柳川とし子刀自(刀自とは高齢の女性家主に対する敬称)を誘拐して、身の代金をうばう計画を立て実行するのだが…。
とし子はただ者ではなく無計画な三人を相手取り、逆に何かと命令をする。
身の代金の要求額も気に入らず、自分ほどの人物を安売りするなと言い張るのだった。
誘拐犯グループの実質的な主犯格となったとし子の本当の目的とは何か…。

主演の北林谷栄は撮影当時80歳。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた演技は見事であった。
また、亡き俳優さん達の若き時代の演技が懐かしかった。

大誘拐 RAINBOW KIDS

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