7:組織の覇気とリーダーシップ
会社は、人間感や価値観の違いを前提にして従業員を雇用し、その従業員の労働によって事業活動をおこなう。
各部門の管理職もその限りにおいてはそれぞれの個性があり、管理のスタイルも様々あって当然である。
しかし、ことが部門間における業績の違いとなって現れるようになると、話が違ってくる。
企業間であれ、部門間であれ、業績の違が生じる要因は、業種によっては受注そのものが厳しくなったり、単価の切り下げなどといった外的要因も当然あるだろう。
しかし、その外的要因にどのように立ち向かうのかをふくめた内的要因としての企業トップや部門長の姿勢が、業績を大きく左右する。外的要因をあげつらうだけでは業績は良くならない。
それどころか、部門長自らが、担当する部門の縮小・廃止を提案しているに等しい。
部門長が、自ら現状を打破する姿勢を明確に打ち出さない部門は、その覇気のなさが末端の組織にまで蔓延し、その組織が腐っていく。
厳しい経営環境のなかでは、強力なリーダーシップが求められ、大企業では、そのために外国を含む外部からトップを迎えたりしている。
リーダーシップとは、部下に影響を与え目的に向かって行動を起こさせる力のことである。
部門長が、考え込み抱え込むのではなく、思いきって提起することによって職場の活性化し、案外スムーズに業績の改善がはかられる場合がある。